サービス提供のきっかけ(3)~人材・人選・会社選びのミスマッチ
ミスマッチ原因の一つは(2)で説明したように、「PRツールの多さ」もそうですが、「人材のミスマッチ」も原因の一つです。
会社自体の存在、商品やサービスを世に知ってもらいたい、認知を上げて売り上げにつながるPRをしたい、優秀な人材を獲得したい、そのため広報宣伝活動は必要不可欠ですが、ではどこに相談するのか。
広告会社でしょうか? PR会社? 戦略系PR会社? ブランディング会社? 印刷会社? イベント会社? デジタル広告会社?。。。
コミュニケーションが複雑化した今、的確なツールを提案してもらえる会社、人に巡り合いさえすれば、代理店の業種は問題ありませんが、ここにミスマッチが発生します。
あなたが「既存企業」でかつ「大企業」であれば、営業にくる担当者のレベルは高いかもしれません。
あなたの会社がどんなにすばらしい会社でも、知名度がない会社であれば、相談した時期により、営業にくる担当者の知見はケースバイケースです。
あなたの会社が知名度のある大企業であっても、費用を出せないようであれば、提案に来る人は優秀かもしれませんが、実際に業務にあたるコンサルタントは入社歴のいかんに関係なく「知見がない」コンサルタントの可能性が多いです。
知見を有する(医療、IT、製造業BtoBプロモーションなど)商材のプロモーション・PRをしたい企業の場合、費用が出せないようであれば、上記とほぼ一緒です(毎年代理店を変えても、課題は解決しません)。
あなたの過去の経歴がどんなにすばらしくても「スタートアップ企業」「ベンチャー企業」に所属していたら、あなたの会社に営業にくる担当者の知見は正直、疑問が付くかもしれません。
なぜでしょうか? 代理店にはノルマが当然あり、お金を持っていそうな大きい企業、プロモーション費用が出そうだとわかった企業に対して、それなりの担当者が企画、プレゼンを行い、業務開始後も「知見のある担当者」が業務を継続することが多いです。理由は大きいコンサルティング費用が動くから他ありません。
それではコンサルティング費を現状あまり出せない企業の相談内容は簡単なのか?知識や経験の少ないコンサルタントが対応し、適切なアドバイスができるのか?答えは当然、「No」です。
スタートアップだろうが、ベンチャーだろうが、中小企業だろうが、大企業だろうが、どんな企業であっても、相談したい内容は複雑であり、それなりの担当が、しっかり「ヒアリング」しないことには、課題を抽出して、答えを導くことはできません。
しかし年々、代理店側に知見のあるもの、優秀なものがいなくなっているのは、肌で感じます。
コンペの相談で話を聞いてみると、「知見のあるものがいない、若手しかつかない」という相談が多いのですが、であればやみくもにすべてを丸投げせず、課題を知ったうえで、業務を振る以外にありません。
最近では「売れる空気感を作る」「ブランドストーリーを作る」といった方針にそったPR手法を提案する会社もありますが、結局、上手に行くかいかないかは、実行(戦略にそった実働)する人間次第です。
だったら、自分の会社でコミュニケーションを任せる人材を採用しようとなるのも一般的です。
言うまでもなく「中小企業」だけでなく「大手企業」でも中核人材不足は経営課題の一つです。本業の人材が取れないのに、突然コミュニケーションに長けた人材など採用できるでしょうか。
そこで、自社の人間を教育しようと、多くの広報、広告のセミナーが開かれています。「正しい選択」です。
では、「育てた」その方たちも、日々の業務の中で、正解のないコミュニケーション業務に関して、誰かに相談したいと思うことはないでしょうか。
この課題に対しての解決策も今回のサービス提供のきっかけでもあります。