PR業界をPRする難しさ~第三者からの声が大切という実例
PR視点によるコミュニケーションは必須です!
ということはこのHPやブログでお伝えしてきました。
その他書籍でも、その人の経験値、得意分野から「PR」は必要と話していますが、実はここに「PR」に携わるものの限界もあります。
所詮、自分たち発信なんですね。
PRがこれだけ重要だ、信頼のためには第三者の目線が必要だ、と言っておきながら、実は「PR業界」の信頼につながる記事というのは、なかなか第三者から発信されません。
そのため、どの会社も「クライアント」リスト、実際の「事例」を、手元に置いておきながら、新規のお客様に見せ、信頼を勝ち得ていくということをしています。
なぜ、クライアントがPRのことを語ってくれないかというと、クライアント自身から、この成功の要因は、
「初期からPR的発想、視点で考えていたからだ」
どんなに優しいお客様でも「PR会社を使った成果だ」なんて言ってくれません。
実は、詳細を語っていたとしても、実際記事化される部分は「マーケティング要素」の部分と、「苦労話」、そして「爆売れ」しているという事実だけです。
お客様自身も成功事例が横展開されると、ライバル企業に塩を送るものだから、本当の成功要因は語りたがらないものです。
また、PR業界側も、企業の許可を取って、HPなどに実例として載せたいところですが、クライアントの多くは拒否しますし、どのクライアントの業務をやっているのか、他社にばれてしまうので、情報公開にはネガティブです。そもそも黒子の存在に徹せよという古い考えも根付いています。
という中で、本当に良い記事を見つけました。
「BtoBの事業拡大にブランディングは欠かせない」ラクスル&SmartHRが語るマーケティング戦略 (3/3):MarkeZine(マーケジン、8/25)
以下原文を要約していますが、
「BtoBマーケティングに関し、予算もプロダクト認知もないとき、どう認知度を上げていくのか」という問いに対して、
「広報・PR」と回答しているんですね。
「メディアに露出できる機会を見つけ、地道に情報発信していくのが重要」
で、かつ
「スタートアップの創業期において、広報・PRの重要度は高い」
と答えています。
本当、そうなんですね。
創業期こそ、PRが効くのですが、どうしても創業期の会社がPRという手法にたどり着く可能性が、日本では低いのが現状です。
一度でも起業してPRの重要性が後から分かった人、会社で新規事業を起こす中で同じくPRの重要性が分かった人、もしくは起業、スタートアップ経験者から「PR」の重要性を教えられた人は、PRにたどり着くのですが。
あまり営業営業すると嫌われることもこの業界にいる人間は知っているので、
なかなか自分自身のことを話さない「PR業界」→「PRを知らない多くの人」
という構図なのかもしれません。
こういった記事がどんどん世の中に出ると、PRももっと盛り上がるのかもしれません。