PR/コミュニケーション業務~(9)費用感別業務内容の総括


PR会社の費用感、業務項目は外部の人でも、一度説明うければ何となくは理解してもらえますが、
PR会社の内部にいても、例えば管理系、デジタル系部門の人などでも、意外と理解してもらえない、理解してない点があります。

それは、我々が日々結局、どんな具体的な業務をやっているか?です。

PRコンサル? 何を具体的にやっているのか。考えてみると漠然としていますよね。

であれば、携わっていない、PRを導入したことがない人であれば、
「一体何の対価にお金を支払っているのか?」と疑問しかないかと思います。

結果、導入したはいいけど、上層部への説明として「成果物が欲しい」となり、「広告換算」であったり、「詳細な報告書」であったり、とお互い余計な業務が付加されていくことになります。。。

このカテゴリー最後になりますが、実際の実務内容の一例について見ていこうと思います。

 

50万円 B2B 国内企業の場合の1日の例 

※一般的にPR会社の例、通常、数社兼務して動いています。

・掲載チェック(クライアント次第だが作業時間、1日20分程度、朝8時~10時)
多くはクリッピング会社を活用(内外切抜通信社、ソーシャルワイヤー@クリッピング、ジャパン通信社、ELNET、PRTIMES・Web Clippingなどが代表的なサービス)

・関連記事チェック(全国紙など中心に、1日20分程度)
掲載があまりあがらない企業の場合は、露出という成果が出せない分、関連記事をクライアントに報告することで業務をしている感の演出という側面も。
一方で、同業他社の露出傾向をチェックすることで、自社の露出につなげる側面もあり。

・リリース作成(適時、1日で終わるケースもあれば、2~3日必要なケースもあり)
以下の資料作成とは別。

・資料作成(1週間で1時間の時もあれば、5~10~20時間取られる時もある)
露出させるための媒体事に持ち込む個別資料作成であったり、お客様からの要望を受けた資料作成など。
この資料作成という部分が、クライアントにとって、PR会社の活用度合いを大きく変える重要な業務内容。この部分でクラインとにとっても、代理店側にとってもなくてはならない関係になると、継続して業務を継続することができるし、一方で、この部分でクライアント側がPR会社を使いこなせないと、短期的なお付き合いになることが多いです。

・メディアコンタクト(適時。一カ月数件の時もあれば、発表会前は50件以上など)
担当記者を特定して、切り口を作り、記事化に向けたプロモート。PR会社によってはこの部分が「メディアプロモート専属の部署」と「AE自らが動く場合」とに分かれる。この担当者のセンスが、クライアント側にとっても業務の満足度に大きくかかわるため、ここに誰が担当になるかが重要となる。

・定例会議に向けた準備(1カ月で数十分~数時間)
簡単なアジェンダを作ればいいケースもあれば、それまでに入念な準備をするケースもある。事前準備はクライアント次第。

・報告書(1カ月で1時間~数時間)
A4ペラ一枚のケースもあれば、詳細な報告書を求められるケースもあり、この辺は費用感で大きく異なる。金額が高いクライアントであればあるほど、報告書負担が多いケースもある。

終わり